晩鐘 ミレー

アンジェラスの鐘が鳴り響くと バルビゾンの農夫婦は祈りを捧げた

「晩鐘(ばんしょう)」は、19世紀フランスの画家ミレーによる1855-1857年頃の作品。バルビゾンの馬鈴薯畑で農作業をする夫婦が、教会から聞こえる夕刻のアンジェラスの鐘に合わせて祈りを捧げている。

アンジェラスとは、ラテン語で「エンジェル、天使」の意。アメリカの地名ロス・アンジェルスも同じ語源。具体的には、神のことばを伝える天使ガブリエルを指す。

天使ガブリエルは、キリスト教ではラファエル、ミカエル、ウリエルと共に四大天使の一人。ガブリエルがマリアを訪れてイエスの誕生を告げた出来事は、「お告げ」あるいは「受胎告知」といわれる。

アンジェラスの鐘に祈りを捧げる敬虔な信徒達

アンジェラスの鐘は、教会で朝・昼・晩の一日三回打ち鳴らされる。日本では、長崎市の浦上天主堂にある「アンジェラスの鐘」が有名。

アンジェラスの鐘を聞いた信徒達は、胸の前で手を組み、目を閉じて聖母マリアに祈祷を捧げる。

Hail Mary, full of grace,
the Lord is with thee;
blessed art thou among women,
and blessed is the fruit of thy womb, Jesus.
Holy Mary, Mother of God,
pray for us sinners, now, and at
the hour of our death.

Amen.

めでたし 聖寵みちみてるマリア
主御身と共にまします
御身は女のうちにて祝せられ
御胎内の御子イエズスも祝せられたもう
天主の御母聖マリア 罪人なる我らの為に
今も臨終の時も祈り給え

アーメン

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